リゾットとドリア。作り方、歴史などの違いを紹介

なとりすの【タキ】です!

「リゾット」と「ドリア」はどちらもイタリア料理の定番として知られております。

日本でもご家庭やファミリーレストランなどでも食べられる、なじみのある料理ですよね。

そして「リゾット」と「ドリア」…どちらもお米を使った料理で、どこか似ていませんか?

パッと思い付く違いといえば、リゾットは煮て、ドリアは焼いているぐらいです。

気になるけど調べるほどでもない。そんな小さな疑問に今回お答えいたします。

ドリアとは?

ドリアとはバターやサフランなどで軽く下味を付けたご飯の上にソースやトッピングを加えて、オーブンで焼き上げた料理です。

上には主にホワイトソースやチーズなどを乗せるため、味や作り方はグラタンに似ています。

他にもカレーや肉類などを加えてアレンジされますが、基本的にこってりとした味付けなので、食べ応えも抜群です。

ドリアの歴史

ドリアはその見た目からヨーロッパ生まれの料理だと思われることが多いのですが、実のところは日本生まれの創作料理です。

現在知れ渡っているドリアの原型は、1930年頃横浜の老舗ホテル、横浜ホテルニューグランドの初代総料理長であったスイス人シェフサリー・ワイル氏が、体調を崩した欧州の銀行家のために即興で提供した料理であると考えられています。

また、ドリアという名前はサリー・ワイル氏が考案したもので、イタリアの貴族、アンドレア・ドーリア提督の名前を由来にしていると言われていますが、その理由は明らかになっていません。

アンドレア・ドーリア提督は、ジェノバ共和国の名門貴族、ドーリア家のひとりで、一族の中ではもっとも有名な人物です。

ドリア作り方

1.フライパンで油を熱し、一口大に切ったお好みの具材を入れ、塩・こしょうを振り、
  炒め、水を加えて煮ます。

2.別のフライパンにバターを熱し、薄力粉を炒め、サラッとしたら牛乳を加えて溶きのばし
  ます。煮立ったら(1)を加えて混ぜ合わせ、塩・こしょうで味を整えます。 

3.グラタン皿にご飯と(2)を入れ、チーズを乗せて180度のオーブンで10分ほど焼きま
  す。

リゾットとは?

リゾットとはイタリアの米料理で、生米から作り、米を研がずに熱した香味野菜とオリーブ油になじませ、白ワインを入れスープで炊き、具材を加える料理です。

具材は様々で肉、魚介、野菜などを入れたりします。

また、トマトベースやクリームベース、和風なものまでバリエーションが豊富です。

米は日本の米とは種類が違う、「インディカ種」という細長い粒の種を使います。

リゾットはパスタと同じように少しだけ芯の食感を感じられるアルデンテで炊くのが理想的です。

リゾットの歴史

リゾットがイタリア料理として発展したのは、ひとえにイタリアが米をよく食べる国だからという背景があります。

イタリアに流れるポー川の下流ではお米作りに適した気候で、お米を食べる文化が広がります。

諸説ありますが、もともとお米はアジアから伝わったものといわれていて、古代ローマ時代より食料や薬として栽培されていました。

他の穀物よりも高値で取引されることから作る人が急速に増えたことも要因と言われています。

リゾット作り方

1.鍋で油を熱し、ニンニクや鷹の爪を入れ、香りを移します。
2.生米を入れてオイルをなじませます。白ワインを入れてアルコール分を蒸発させます。
3.米の1.3倍ほどの分量の水か野菜の出汁
 (ブイヨンなどで代用可。いずれにせよ熱くしておくこと。)
  を追加、あまりこまめにかき  混ぜないように煮立てていく。
4.アルデンテになるまで煮ます。(足りなければスープを追加します。)
5.好きな食材(野菜、茸、ソーセージ、魚介類など)を入れ、味を整え、少し火を通して
  出来上がりです。

まとめ

いかがでしたか。

ドリアは日本で誕生し、リゾットはイタリアで誕生しました。

誕生の経緯は違いますが、どちらも日本で愛されている料理です。

具材や作り方はシンプルで、アレンジも豊富で、時間がないときは冷やご飯でも簡単に作れます。

案外主婦の味方かもしれませんね。

本格的にこだわって作りたい方も簡単に済ませちゃいたい方も、おうちで作ってみて はいかがでしょうか。

リゾットとは?意外と知らないリゾットの歴史

なとりすの【ジョコ】です!

皆さんは「イタリア料理」と言えば何を思い浮かべていますか?
恐らく、パスタ・ピザ・チーズ・生ハム・・・などを思い浮かべていませんか?
ちょっと待ってください!!!
1つ忘れているものがありますよ。
それは・・・・・リゾットです!!
最近、スーパーやSNSなどでよく目にし、日本でもメジャーになりつつある「リゾット」について紹介していこうと思います。

目次

  1. リゾットとは
  2. 歴史
    2-1 米の歴史
    2-2 リゾットの歴史
  3. リゾット語源の由来
  4. まとめ

1.リゾット

リゾットとはイタリアで愛されイタリア発祥の食べ物です。
リゾットにはジャバニカ種と言われる、大粒で幅が広いお米が使用されています。
あっさりとしていて粘り気があるのが特徴的なお米です。
(比較:日本はジャポニカ種と言われる、短く円形のお米が主流となっています。)
(特徴:炊くと粘り気とつやが出る。)

作り方は超簡単!!
①お米は研がずにバターで炒める。
②①に野菜や魚・肉のブイヨン(日本でいうだしのこと)を入れて煮立てる。
③お米の中心がアルデンテ(芯が残る状態)になれば完成!!

2.歴史

どのようにしてイタリアでリゾットが主流になったのか?歴史について紹介していきます。
と、その前にリゾットを作るにあたりリゾットには欠かせない米についても少し触れてみたいと思います。

2-1 米の歴史

 イタリアでの米の栽培が始まったのは15世紀ごろ(500~600年前)と言われています。
米がどのようにしてイタリアに伝わったのかは諸説ありますが、インドや南アジアとの物々交換が入手の起源と言われ、後に栽培が始まったと言われています。
 現在イタリアはヨーロッパで米の生産量が多い国ですが、イタリア全土で米の栽培がおこなわれているのではなく、北イタリア(ミラノ・ベニスなど)のポー河沿いの水が豊かなエリアで栽培がおこなわれています。
リゾットの起源と現在のイタリア内での米の栽培エリアには、結びつきがありそうです。

2-2 リゾットの歴史

 諸説ありますが、1574年にミラノで米料理にサフランを混ぜて黄色に染めたことがリゾットの始まりと言われています。風味+富の象徴である金を連想させることから人気になりました。また、サフランには薬効があることも周知されていたことからも認知度が上がっていきました。
 1800年代にフライパンで玉ねぎを炒め腸詰めしたものと牛の骨髄を加えた米料理が誕生し、これが米料理として認定されました。
 1829年にミラノの料理研究家が「リゾット」と呼んだことをきっかけに米料理の名前が「リゾット」になり現代に伝わっています。
 1900年代にはイタリアの料理研究家が牛の骨髄を除去し、代わりに白ワインを加えるレシピが紹介されています。
 1980年代前半にグアルティエーロ・マルケージにより「リゾット・アッラ・ミラネーゼ」が完成したと言われています。リゾット発祥から約400年を経て、現在の形になったリゾット。

3.リゾットの語源・由来

諸説ありますが、リゾット(risotto)の「riso」は「rice(ライス)」の語源でもある「米」を意味するイタリア語。
「otto」の部分は「最高」を意味するイタリア語「ottimo」のからきている言われています。リゾットは「riso ottimo(リーゾ・オッティモ)」を組み合わせて「最高の米料理」という意味の略と言われています。

4.まとめ

ここで紹介した内容はほんの一部ではありますが、少しでもリゾットについて知っていただけたかと思います。
これまでイタリア料理と言えば、パスタ・ピザ・チーズ・生ハムが中心になっていたそこのあなた!
今回ご紹介させていただいたリゾットにも着目していただき違った視点でイタリア料理を楽しんでいただければと思います!